悪魔の海賊船〜捕虜になったプリンセス〜【鬼畜拷問編】恐怖の地下実験室

くらい地下室の階段を降り、重厚な扉を開けると、そこはロウソクに灯された不思議な空間だった。生暖かい空気の中に、
甘いような、何かが腐ったような匂いが立ち込めていて、レイラは吐き気を感じて思わずしゃがみこむ。

「これはこれは……王女自ら来ていただけるとは」

突然、誰かに声をかけられ、驚いて振り向く。するといつの間に立っていたのか、レイラの背後には白衣を着た痩せ型の男が立っていた。肩まで伸ばした長髪はボサボサで、目の下には不健康そうな隈がある。

レイラは慌てて立ち上がろうとするが、足元がフラフラしてすぐに倒れ込んでしまう。

「無駄ですよ。王女様。ここは、この船の実験室。……まぁ、またの名を『拷問室』とも言いますが……世界各地の植物や生き物を研究して、場合によっては人体への影響を調べる。公にはなりませんが、あなたの国からの依頼で新しい生物兵器の研究をしていたこともあるのですよ」

そう言いながら、男は力が抜けてしまったレイラの上半身に指を這わせる。喉がピリピリと痺れて、声も出なかった。そして徐々に目が霞んでくる。

「今、この部屋に立ち込めているのは、『痺れ草』を発酵させて燻したもの。私は特殊な薬を飲んでいるので影響はありませんが、おそらく常人ならば、目や喉の粘膜、そして三半規管に影響がでると予想しましたが……その通りのようですね」

男は軽々とレイラを担ぎあげると、部屋の中央にあった机の上にその体を投げ出した。レイラは男の言葉の通り、目を開けることも、声を出すこともできなくなってしまった。そして体には力が入らず、代わりにピリピリと痺れている。

「外に出ればすぐに症状は回復しますよ。……まぁ、その前にいろいろ、試させてもらいますが」

男はそういうと、レイラの服に手をかけ、問いかける。

「さて、王女様。あなたには、祖国の秘密を、洗いざらい吐いてもらわなければなりません。売られた身とはいえ、『王女』ともあればそれなりに様々なことに内通しているでしょうから」

その言葉に、レイラは身を強張らせる。

「何、簡単なことです。知りたいのは1つだけ。貴女の国の国宝、『ブルー・プラネット』のありかです。時価数百億円とも言われるサファイア。われわれ海賊団は、予てからそれを狙って、あなたの国に近づいたのです。……話す気はありますか?」

その問いに、レイラは首を横に振る。

男はその反応を予測していたかのようで、ゆったりとした動作で、レイラの服に手をかけ、剥ぎ取っていく。

「まさか知らないということもないでしょう。答えてくれれば『実験』も早めに終わらせてあげますよ」

そういうと、男はあるものを取り出した。それは……

⑴ 何かが入れられた水槽だった
⑵ 何かが入れられた黒い箱だった